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オシロスコープのトリガとは?

オシロスコープのトリガとは?基本的な仕組み

オシロスコープのトリガとは、波形を表示するタイミングを決める機能です。

オシロスコープは入力信号を連続的に取り込んでいますが、トリガが適切に設定されていないと、表示の基準位置が毎回ずれてしまい、波形が画面上で流れて見えたり不安定になったりします。

トリガを設定すると、信号の同じポイントを基準に繰り返し表示できるため、波形を安定して観測できます。デジタルオシロスコープでは、トリガ条件を満たした時点を基準に、その前後のデータをメモリ上に保持して表示します。そのため、単発信号や不定期に発生する異常の捕捉にも役立ちます。

トリガの基本設定項目(レベル・スロープ・ソース)

トリガを使う際に、まず押さえておきたい基本設定は次の3つです。

  • トリガレベル:信号がどの電圧値に達したときにトリガをかけるかを指定します。
  • トリガスロープ:信号の立ち上がりでトリガするか、立ち下がりでトリガするかを選びます。
  • トリガソース:どのチャンネル、または外部入力信号をトリガの対象にするかを決めます。

また、トリガポジションを調整すると、トリガ点を画面のどこに表示するかを変更できます。プリトリガを使えば、トリガがかかる前の波形も確認できるため、異常発生前の挙動を調べたいときに便利です。

代表的なトリガの種類と用途

最も基本的でよく使われるのがエッジトリガです。これは、信号が設定した電圧レベルを横切るタイミングで波形を捕捉する方式で、一般的な測定の多くに対応できます。

さらに、特定の異常や条件を捉えたい場合には、次のようなトリガも使われます。

  • パルス幅トリガ:指定した時間幅より短い、長い、または範囲外のパルスを検出します。グリッチのような異常パルスの確認に有効です。
  • ラントトリガ:設定した電圧レベルまで達しない不完全なパルスを検出します。信号品質の問題調査に役立ちます。
  • パターントリガ:複数チャンネルの論理状態の組み合わせを条件にトリガをかけます。デジタル回路の動作確認に適しています。
  • タイムアウトトリガ:一定時間内にエッジが現れない場合にトリガをかけます。信号の途絶や停止の検出に使われます。
  • セットアップ/ホールドトリガ:クロックに対するデータのタイミング違反を検出します。デジタル回路のタイミング解析で用いられます。

まとめ

オシロスコープのトリガ機能は、波形を安定して観測し、必要な瞬間を正確に捉えるための重要な機能です。

まずはエッジトリガの基本を理解し、必要に応じてパルス幅トリガやラントトリガなどを使い分けることで、デバッグや検証の精度を高められます。

THREE SELECTIONS
【周波数帯域別】
オシロスコープメーカー3選

周波数帯域別におすすめのオシロスコープメーカー3社を紹介します。

周波数帯域
低帯域のイメージアイコン
教育機関など
数十MHz
の信号なら
低価格で基本性能を
しっかりカバー
リゴル
おすすめの製品一例
DS1000Z-E シリーズ
製品画像
引用元:リゴル公式サイト https://jp.rigol.com/jp/products/detail/DS1000Z-EX
周波数帯域200MHz
サンプルレート1GSa/s
チャネル数2
100MHz未満に
対応
  • 50〜100MHz帯域のモデルは、最低2チャネル・1GSa/sのサンプルレートを備え、電子回路の基礎学習や電子工作に必要な性能を発揮
  • 業界最安級の43,780円(税込)から購入できる低帯域・低価格モデルを展開し、初学者や教育機関でも導入しやすい
中帯域のイメージアイコン
自動車業界など
数百MHz
の信号なら
開発・検証用途に
幅広く対応可能
横河計測
おすすめの製品一例
DLM5000HDシリーズ
製品画像
引用元:横河計測公式サイト https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/oscilloscopes/digital-and-mixed-signal-oscilloscopes/dlm5000hd-series-mixed-signal-oscilloscope/
周波数帯域350MHz/500MHz
サンプルレート2.5GS/s
チャネル数最大16(2台連結)
200~500MHzを
カバー
  • ECUやセンサの信号を16bit×2台連結により最大16chでの同時記録が可能。部品設計の高速信号捕捉から、完成車テストの長時間測定まで、自動車開発の全フェーズに対応
  • インバーターなどの厳しいノイズ環境に強い「絶縁測定」技術を採用
高帯域のイメージアイコン
通信業界など
数GHz超
の高速信号なら
高速通信や
ジッタ解析に対応
キーサイト
おすすめの製品一例
UXR1004B Infiniium UXRシリーズ
製品画像
引用元:キーサイト公式サイト https://www.keysight.com/jp/ja/product/UXR1004B/infiniium-uxr-series-oscilloscope-100-ghz-4-channels.html
周波数帯域100GHz
サンプルレート256GSa/s
チャネル数4
最高110GHzまで
アップグレード可能
  • 5Gやミリ波、光通信機器などで使用される最大110GHzの高速信号に対し、逓倍器を用いずに最大256 GSa/sで細かにサンプリング
  • 上位モデルではジッタ測定、クロック・リカバリ機能搭載で、PHY層の通信規格テストを効率化
※参照元:インデックスプロ(https://www.indexpro.co.jp/Category/982)に掲載されているオシロスコープ販売メーカー17社の公式HPを調査(2025年6月12日調査時点)し、最も安いオシロスコープを取り扱うのがリゴル。
オシロスコープのイメージ写真

【周波数帯域別】

オシロスコープメーカー3選