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横河計測

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横河計測は、計測・制御・情報に関する先端技術を提供するグローバル企業です。親会社である横河電機の計測・制御技術を基盤に、長年にわたり産業界の要求に応える高精度な電子計測機器を開発・製造しており、特に電力測定や波形解析の分野に強みがあります。

本記事では、横河計測が提供するオシロスコープ製品の仕様や特徴を解説します。オシロスコープの導入を検討している企業担当者は、製品選定時の判断材料としてご活用ください。

横河計測のオシロスコープ

汎用性の高いオシロスコープ製品のほか、オシロスコープとデータロガーの機能を融合した製品、システム組み込み型のユニットなどを併せて紹介しています。

高分解能オシロスコープDLM5000HDシリーズ

DLM5000HDシリーズ
引用元:横河計測公式サイト(https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/oscilloscopes/digital-and-mixed-signal-oscilloscopes/dlm5000hd-series-mixed-signal-oscilloscope/)
型番・モデル名 DLM5034HD、DLM5038HD、DLM5054HD、DLM5058HD
価格 DLM5034HD:1,958,000円~
DLM5054HD:2,409,000円~
DLM5038HD:3,278,000円~
DLM5058HD:4,180,000円~
※価格はすべて税込
最大サンプリングレート 2.5GSa/s
周波数帯域 DLM5034HD、DLM5038HD:350MHz
DLM5054HD、DLM5058HD:500MHz
チャネル数 【DLM5034HD、DLM5054HD】
標準:アナログ4チャネル+デジタル16チャネル
/L4オプション:16チャネル増設(合計32チャネル)
※デジタル入力には、別売のロジックプローブが必要です。
【DLM5038HD、DLM5058HD】
標準:アナログ8チャネル+デジタル16チャネル
/L4オプション:16チャネル増設(合計32チャネル)
※デジタル入力には、別売のロジックプローブが必要です。
垂直軸分解能 標準:12ビット
高分解能モード:最大16ビット

電力制御や車載機器の多チャネル信号を
高分解能で同時解析できる

最大8チャネルのアナログ入力と、最大32チャネルのデジタル入力の同時観測に対応しており、複数の信号ラインの相関関係を高精度に可視化できます。最大の強みは、多チャネルかつ高精度な測定と、複数波形の相関関係を同時に解析できる点です。

三相モータ制御やEVのパワーユニットのように、アナログとデジタル信号が密接に連動するシステムでは、信号のわずかなタイミング差やズレ(ジッタ)が重大な品質課題につながります。DLM5000HDシリーズなら、最大16ビットの垂直分解能と豊富なチャネル数により、信号間の微細なタイミング差やノイズの干渉要因を視覚的かつ定量的に分析できるため、正確な因果関係を特定することが可能です。

主に、電力変換機器、EV向けパワーモジュール、三相交流システムの解析など、高電圧・多信号を扱う開発現場の回路設計・検証工程で活用されています。

高分解能オシロスコープ DLM3000HDシリーズ

DLM3000HDシリーズ
引用元:横河計測公式サイト(https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/oscilloscopes/digital-and-mixed-signal-oscilloscopes/dlm3000hd-series-mixed-signal-oscilloscope/)
型番・モデル名 DLM3034HD、DLM3054HD
価格 DLM3034HD:1,511,400円
DLM3054HD:1,837,000円
※価格はすべて税込
最大サンプリングレート 2.5GSa/s
周波数帯域 DLM3034HD:350MHz
DLM3054HD:500MHz
チャネル数 アナログ:4チャネル
デジタル:8チャネル
※デジタル入力には、別売のロジックプローブが必要です。
垂直軸分解能 標準:12ビット
高分解能モード:最大16ビット

スリムな筐体により検証作業効率化と
コスト最適化を両立

上位モデルの分解能とサンプリング性能をそのままに、作業効率化と設備コストの最適化を図ったモデルです。

最大の特徴は中規模開発環境でも導入しやすい「省スペース設計」。小規模な検証環境やスペース制約のある開発ブースでも設置しやすいサイズ感でありながら、12ビットの高分解能を備えています。本体価格は税込で150万円台から180万円台となっており、上位機種(DLM5058HD:400万円台)と比べて半分以下で購入できる点も魅力です。

主な活用シーンは、家電や医療機器における低電圧制御基板の波形検証、車載用ECUの耐ノイズ設計評価など。信号が少ない中で、「微細さ」や「繰り返し評価精度」が求められる設計評価業務に適しています。

スコープコーダ DL950

DL950
引用元:横河計測公式サイト(https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/data-acquisition-equipment/scopecorders/dl950/)
型番・モデル名 DL950
価格 891,000円~(税込)
最大サンプリングレート 最大200MSa/s(720212使用)
周波数帯域 最大40MHz(720212使用)
チャネル数 最大160チャネル(720256を使用して16チャネルの信号を5台連結同期した場合)
垂直軸分解能 最高16ビット(※701251、720256、720254、720268使用時のADC分解能)

※価格は本体のみの価格です。本体に複数の入力モジュール(プラグイン)を装着して使うタイプのため、費用や各種性能(サンプリングレート・周波数帯域・チャネル数・分解能など)は、「各モジュールの仕様」に依存します。

実稼働環境の異常解析に向いている
長時間記録機能と多変量同時観測機能

オシロスコープの高速波形観測機能とデータロガーの長時間記録機能を融合した「スコープコーダ」です。高分解能・長時間・多チャネル記録を同時に実現できます。

主な活用シーンは、EVの走行試験、パワー半導体の熱応答測定、エネルギーマネジメントシステム(EMS)評価など。モジュールを差し替えることで、電圧・電流・温度・ひずみ・CAN通信など、異なる物理量を一括で同期計測できる構成です。実走行中の総合データ取得や相関解析が必要な場面に適しています。

アナログ信号と温度、ひずみ、CAN通信など、複数の物理量をまたぐデータを一元的に記録・解析することが可能。EVの実走行試験では、電圧・電流・温度・振動・制御信号を同時に取得して異常動作の前後を詳細に追跡できます。

また、16ビットの高分解能を維持したまま最長50日連続記録できるのも特徴。ログ収集と波形検証を別々に行う必要がなく、デバッグ工数を大幅に削減できます。一般的なオシロスコープでは対応できない異常再現性の低い現象や、運転中の状態遷移の監視に向いている製品です。

高速データ
アクイジションユニット SL2000

SL2000
引用元:横河計測公式サイト(https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/oscilloscopes/scopecorders/sl2000/)
型番・モデル名 SL2000
価格 891,000円~(税込)
最大サンプリングレート 最大200MSa/s(720212使用)
周波数帯域 最大40MHz(720212使用)
チャネル数 最大160チャネル(720256を使用して16チャネルの信号を5台連結同期した場合)
垂直軸分解能 最高16ビット(※701251、720256、720254、720268使用時のADC分解能)

※価格は本体のみの価格です。本体に複数の入力モジュール(プラグイン)を装着して使うタイプのため、費用や各種性能(サンプリングレート・周波数帯域・チャネル数・分解能など)は、「各モジュールの仕様」に依存します。

ライン構成や遠隔運用の柔軟性が高い
システム組み込み型モデル

試験設備や生産ラインの自動計測系に組み込むことを前提として開発された「高速データアクイジションユニット」です。PCやPLCとの連携により、柔軟な制御・トリガー設定が可能で、設備状態の変化点や品質異常の検知に応用されています。

モジュール構成を採用しており、入力モジュール(プラグイン)はDL950と共通のため、各種性能はDL950と同様です。大きな違いは、ユーザーインタフェースを持たない点。表示装置やGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を搭載しておらず、PCや制御システムとの連携を前提としているため、ライン構成上の柔軟性や遠隔運用のしやすさなどにメリットがあります。DL950を「据え置き型の多機能スコープ」とするならば、SL2000は「システム統合型の高性能センサフロントエンド」として機能する位置づけです。PCやPLCからの指示を受けて、センサーが捉えた物理現象(電圧、温度、ひずみ等)を高精度にデジタルデータへ変換・収集する役割を担います。

ミックスドシグナルオシロスコープ
DLM3000シリーズ

DLM3000シリーズ
引用元:横河計測公式サイト(https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/oscilloscopes/digital-and-mixed-signal-oscilloscopes/dlm3000-mso-series/)
型番・モデル名 DLM3022、DLM3032、DLM3052、DLM3024、DLM3034、DLM3054
価格 DLM3022:585,200円~
DLM3032:847,000円~
DLM3052:991,100円~
DLM3024:913,000円~
DLM3034:1,108,800円~
DLM3054:1,345,300円~
※価格はすべて税込
最大サンプリングレート 2.5GS/s
周波数帯域 200MHz、350MHz、500MHz
チャネル数 DLM3022・DLM3032・DLM3052:アナログ2チャネル
DLM3024・DLM3034・DLM3054:アナログ4チャネルまたは
アナログ3チャネル+ロジック8bit
垂直軸分解能 8bit

コンパクトで直感的に操作できるミックスドシグナルオシロスコープ

DLM3000シリーズは、省スペースな縦型デザインを採用したコンパクトなミックスドシグナルオシロスコープです。直感的に操作できる8.4型カラー液晶タッチスクリーンを搭載し、本体重量は約4.5kgと軽量に設計されています。

最大500Mポイントの大容量ロングメモリーを搭載可能で、高速サンプリングを維持した長時間の測定に対応します。また、設定なしで過去に取り込んだ波形を最大100,000個まで自動保存するヒストリ機能により、見過ごした異常波形の検索や解析を容易に行うことができます。

ミックスドシグナルオシロスコープ
DLM5000シリーズ

DLM5000シリーズ
引用元:横河計測公式サイト(https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/oscilloscopes/digital-and-mixed-signal-oscilloscopes/dlm5000-mso-series/#%E8%A9%B3%E7%B4%B0)
型番・モデル名 DLM5034、DLM5038、DLM5054、DLM5058
価格 DLM5034:1,331,000円~
DLM5038:2,239,600円~
DLM5054:1,634,600円~
DLM5058:2,845,700円~
※価格はすべて税込
最大サンプリングレート 2.5GS/s
周波数帯域 350MHz、500MHz
チャネル数 DLM5034・DLM5054:アナログ4チャネル+ロジック16bit(オプションで最大32bit)
DLM5038・DLM5058:アナログ8チャネル+ロジック32bit
垂直軸分解能 8bit、最大12bit(高分解能モード)

多チャネル測定に対応する大画面ミックスドシグナルオシロスコープ

DLM5000シリーズは、1台でアナログ最大8チャネルとロジック32bitの同時入力に対応する多チャネルミックスドシグナルオシロスコープです。12.1型の大型タッチスクリーンを搭載しながら、薄型・軽量を実現しています。モーター制御やインバータ周辺回路、自動車ECUなど、多数の入出力信号を同時に測定する必要がある開発に貢献します。

オプションの同期測定機能を利用して2台を連結接続することで、最大アナログ16チャネルおよびロジック64bitの測定環境を構築可能です。

スコープコーダ DL350

DL350
引用元:横河計測公式サイト(https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/data-acquisition-equipment/scopecorders/dl350-scopecorder/#%E8%A9%B3%E7%B4%B0)
型番・モデル名 DL350
価格 407,000円~(税込)
最大サンプリングレート 最高100MS/s(プラグインモジュールにより異なる)
周波数帯域 プラグインモジュールにより異なる
チャネル数 絶縁8チャネル(最大)+16チャネルロジック入力(標準)
垂直軸分解能 12bit、16bitなど(プラグインモジュールにより異なる)

バッテリー駆動と多彩なモジュールに対応する携帯型スコープコーダ

DL350は、オシロスコープの機能とデータレコーダの長期間記録を兼ね備えた携帯型の統合計測器です。A4サイズ・約3.9kgの小型軽量ボディで、耐振動性規格に準拠し、約3時間の内蔵バッテリー駆動に対応しています。

本体には18種類の専用プラグインモジュールから2つを選択して装着でき、電圧・電流・温度・ひずみ・加速度・車載シリアル通信データなど、用途に応じた複合計測を1台で実現します。ノイズ環境に強い8.4型タッチパネルを採用し、開発現場から保守メンテナンス、実車走行試験まで幅広く利用可能です。

横河計測のオシロスコープ導入事例

詳細は企業に直接お問い合わせください。

オシロスコープを提供している
横河計測の特徴

自動車業界の幅広い開発検証用途に対応できる製品をラインナップ

横河計測は、1954年に設立された日本の電子計測器開発専門メーカーです。親会社である横河電機が長年培ってきた「計測精度・品質信頼性・制御技術」を継承し、産業界の高度な要求に応える製品を開発しています。オシロスコープは、自動車業界の開発・検証用途に幅広く対応できるように、200MHzから500MHzまでの周波数帯域に対応する製品を中心としています。

オシロスコープ本体だけでなく、本体の機能を拡張するアクセサリー製品(高電圧プローブ、差動プローブ、電流プローブ、絶縁アンプ、ロジックプローブなど)も自社開発しているのが特徴です。互換性の問題なく高精度な測定を実現できます。

カスタマーサポートセンターにはサポートエンジニアが常駐しており、電話やメールによる問い合わせ・修理対応を行っています。解析支援やモジュール構成のアドバイス、実機を用いた初期設定の技術支援、装置の操作説明会など、運用負荷を軽減するサポートが充実している点も注目したいポイントです。

POINT
オシロスコープは
周波数帯域別に
選びましょう

オシロスコープを選ぶ際は、用途に合った「周波数帯域」の選定がとても重要です。
メーカーごとに得意とする周波数帯域やラインアップには違いがあり、それが価格や解析機能、拡張性にも影響します。

本メディアではオシロスコープメーカーへの相談を検討中の企業向けに、周波数帯域別におすすめのメーカーを3社ご紹介している特集ページがありますので、併せてご参照ください。

メーカー情報

所在地 東京都八王子市明神町4-9-8
電話番号 代表:042-690-8800
営業に関するお問い合わせ:042-690-8811
カスタマーサポートセンター:0120-137-046
公式HP https://tmi.yokogawa.com/jp/
THREE SELECTIONS
【周波数帯域別】
オシロスコープメーカー3選

周波数帯域別におすすめのオシロスコープメーカー3社を紹介します。

周波数帯域
低帯域のイメージアイコン
教育機関など
数十MHz
の信号なら
低価格で基本性能を
しっかりカバー
リゴル
おすすめの製品一例
DS1000Z-E シリーズ
製品画像
引用元:リゴル公式サイト https://jp.rigol.com/jp/products/detail/DS1000Z-EX
周波数帯域200MHz
サンプルレート1GSa/s
チャネル数2
100MHz未満に
対応
  • 50〜100MHz帯域のモデルは、最低2チャネル・1GSa/sのサンプルレートを備え、電子回路の基礎学習や電子工作に必要な性能を発揮
  • 業界最安級の43,780円(税込)から購入できる低帯域・低価格モデルを展開し、初学者や教育機関でも導入しやすい
中帯域のイメージアイコン
自動車業界など
数百MHz
の信号なら
開発・検証用途に
幅広く対応可能
横河計測
おすすめの製品一例
DLM5000HDシリーズ
製品画像
引用元:横河計測公式サイト https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/oscilloscopes/digital-and-mixed-signal-oscilloscopes/dlm5000hd-series-mixed-signal-oscilloscope/
周波数帯域350MHz/500MHz
サンプルレート2.5GS/s
チャネル数最大16(2台連結)
200~500MHzを
カバー
  • ECUやセンサの信号を16bit×2台連結により最大16chでの同時記録が可能。部品設計の高速信号捕捉から、完成車テストの長時間測定まで、自動車開発の全フェーズに対応
  • インバーターなどの厳しいノイズ環境に強い「絶縁測定」技術を採用
高帯域のイメージアイコン
通信業界など
数GHz超
の高速信号なら
高速通信や
ジッタ解析に対応
キーサイト
おすすめの製品一例
UXR1004B Infiniium UXRシリーズ
製品画像
引用元:キーサイト公式サイト https://www.keysight.com/jp/ja/product/UXR1004B/infiniium-uxr-series-oscilloscope-100-ghz-4-channels.html
周波数帯域100GHz
サンプルレート256GSa/s
チャネル数4
最高110GHzまで
アップグレード可能
  • 5Gやミリ波、光通信機器などで使用される最大110GHzの高速信号に対し、逓倍器を用いずに最大256 GSa/sで細かにサンプリング
  • 上位モデルではジッタ測定、クロック・リカバリ機能搭載で、PHY層の通信規格テストを効率化
※参照元:インデックスプロ(https://www.indexpro.co.jp/Category/982)に掲載されているオシロスコープ販売メーカー17社の公式HPを調査(2025年6月12日調査時点)し、最も安いオシロスコープを取り扱うのがリゴル。
オシロスコープのイメージ写真

【周波数帯域別】

オシロスコープメーカー3選